岸田氏 内密出産「個別に判断される事柄」
身元を明かさず匿名で出産する「内密出産」をめぐり、岸田総理大臣は、母親の名前を書かずに出生届を提出した場合、罪に問われる可能性について「個別に判断される事柄だ」と述べるにとどめました。
内密出産をめぐっては先月、熊本市の慈恵病院で、10代の女性が匿名で出産していて、病院側は母親の名前を書かずに出生届を提出した場合、罪に問われるのか、法務局に見解を求めています。
国民民主党・玉木代表「病院が母親の名前を記載せずに熊本市に出生届を出した場合には、刑法の公正証書原本不実記載罪に問われる可能性があるということです。総理、母子の命と身体を守る取り組みであるこの『内密出産』は違法なんでしょうか」
岸田総理「刑法上の犯罪に当たるかどうかについては、捜査機関により収集された証拠に基づき、個別に判断されるべき事柄であると考えております」
岸田総理は、また、内密出産について一般論とした上で、「子供の出自を知る権利をどう考えるか。未成年が内密出産を希望する場合の支援のあり方などの課題がある」と指摘しました。