天皇皇后両陛下のイギリス訪問が閣議で正式に決まりました。エリザベス女王の国葬に参列されるためで、両陛下にとって即位後初めての外国訪問です。

政府は16日朝の閣議で、天皇皇后両陛下のイギリス訪問について、正式に決定しました。

両陛下は、17日に政府専用機で日本を出発し、19日、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われるエリザベス女王の国葬に参列し、20日に帰国されます。

両陛下の外国訪問は即位後初めてで、天皇陛下は2018年のフランス以来、皇后さまは2015年のトンガ以来の訪問となります。

天皇の立場での外国王室の葬儀への出席は、1993年にベルギー国王の葬儀に上皇ご夫妻が参列した例があるだけで、異例のことです。

両陛下は即位後初めての外国訪問としてエリザベス女王から国賓として招待されていましたが、コロナ禍で延期となっていました。

側近によりますと、陛下は、イギリス留学時の1984年に、女王夫妻から招待を受けてスコットランドのバルモラル城に数日間滞在し、王室の人たちとバーベキューをするなど、家族の一員のように過ごしたことを鮮明に覚えていて、懐かしく話されていたということです。

陛下のイギリス訪問中、国事行為の代行は皇嗣である秋篠宮さまがされることになりました。