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【全文】天皇皇后両陛下エリザベス女王の国葬に参列へ 官房長官会見(9/14午前)

2022年9月14日 12:01
【全文】天皇皇后両陛下エリザベス女王の国葬に参列へ 官房長官会見(9/14午前)

松野官房長官は14日午前の会見で、19日に行われる、イギリスのエリザベス女王の国葬に「英国王室の招待を踏まえ、天皇皇后両陛下にご参列を願うこととした」と発表しました。

<会見トピックス>
▽エリザベス女王国葬の参列

▽オミクロン株対応ワクチン

▽国連総会

▽アメリカ消費者物価指数と円安・株安

会見の概要は以下の通りです。

○松野官房長官
きたる9月19日に執り行われる、英国エリザベス女王の国葬に、英国王室の招待を踏まえ、天皇皇后両陛下にご参列を願うことといたしました。

正式には9月16日の閣議で決定する予定です。

私からは以上でございます。

――冒頭紹介があった、エリザベス女王の国葬について。

天皇皇后両陛下の国葬参列の日程、参列の理由は。

また、日本からの参列はお2人だけで、岸田総理は参列は見送りなのか。

見送りの場合、その理由は。

○松野官房長官
英国王室と我が国の皇室とは、かねてから親しいご関係にあり、ことに、エリザベス女王は70年にわたる在位の間、昭和天皇、上皇陛下、天皇陛下と3代にわたりご交流されてこられました。

また、令和になってからも、新型コロナウイルスの関係で延期になってしまいましたが、女王ご自身より、天皇皇后両陛下の英国訪問のご招待をいただいていたことなどを勘案し、政府としても、両陛下に国葬へのご参列をお願いすることとしたものであります。

日程は9月17日にご出発、20日にご帰国を予定をしています。

政府関係者の出席についてのご質問をいただきました。

様々な要素を勘案して、先ほど申し上げました通り、両陛下に国葬へのご参列をお願いをすることとしたものであり、岸田総理を含め、その他の参列者については予定はしていません。

――英国王室から招待はいつどのような内容で届いたのか。

○松野官房長官
英国王室からの招待について、これ以上の詳細は英国との関係もあり、差し控えさせていただきたいと思います。

――新型コロナのオミクロン株対応のワクチンについて。

アメリカファイザーは昨日、現在主流となっているBA.5に対応した新ワクチンの承認を厚生労働省に申請しました。

モデルナも準備が整い次第、BA.5対応品の承認を申請する方向。

冬場の流行の拡大に備え、政府として新ワクチン承認のスピード感、時期的なメドについてご所見を。

○松野官房長官
9月13日にファイザー社よりオミクロン株BA.4、BA.5対応の2価ワクチンの承認申請が行われたことは承知をしています。

またモデルナ社も2価ワクチンの申請に向けて準備中と承知しています。

承認の時期について、予断を持ってお答えすることは差し控えさせていただきますが、今後、厚生労働省において、迅速に審査を進め、有効性・安全性が確認されれば、速やかに承認されるものと考えています。

――アメリカの消費者物価指数の関連で伺います。

アメリカの消費者物価指数が市場予測に比べて高かったことから、FRBの利上げの長期化予測が強まり、日米株安状況となり、ドル円も140円台後半の円安水準となっている。

物価高の一因となっている円安を放置していることに厳しい見方も強まっており、またアメリカの行きすぎた利上げによる世界的不況に繋がるという懸念も広がっているが、政府の見解と今後の対応は。

○松野官房長官
13日に公表された、米国の8月の消費者物価指数は、前年同月比+8.3%となったと承知をしています。

米国におけるインフレの動向などが、日本経済や世界経済に与える影響について、引き続き注視をしていきます。

為替レートについては、様々な要因により決定されるものであり、変動の要因を一概に申し上げることは困難ですが、為替相場はファンダメンタルズに沿って安定的に推移することが重要であり、急速な変動は望ましくありません。

最近の為替市場では、投機的な動きも背景に、急速で一方的な動きがみられ、過度な変動を憂慮しています。

政府としては為替市場の動向を、高い緊張感をもって注視するとともに、このような動きが継続する場合には、あらゆる措置を排除せず為替市場において必要な対応をとりたいと考えています。

ーー今日開幕した国連総会について。

ウクライナ情勢が最大の争点となる見通しだが、日本政府としてどのような機会としたいか、改めて伺う。

また、世界的な食料事情について、来年に向けて、危機的な状況が継続しているという指摘があり、アメリカのバイデン大統領が総会の期間中に、食料安全保障サミットを開催するとの報道もある。

岸田総理は、このサミットに出席する可能性と、食料危機についての日本政府の認識、今回の総会の機会にも議論する考えがあるのか、伺う。

○松野官房長官
今回の国連総会はウクライナを含む、現下の国際情勢を踏まえ、安保理改革を含む、国連全体の機能強化、核軍縮、食料安全保障といった国際社会が直面する様々な課題に対する、我が国の考え方を積極的に発信し、国連の役割を強調するとともに、各国との連携を確認する、有意義な機会になるものと考えています。

現下の世界的な食料供給不安や、食料価格高騰などの現状は、人々の生活を脅かす喫緊の課題であります。

今回の国連総会の場においても、国際社会と緊密に連携し、世界の食料安全保障を確保するために、しっかりと対応していく考えであります。

岸田総理は、諸般の事情が許せば、国連総会に出席する方向で調整をしていますが、総理のニューヨーク訪問の具体的な日程については現時点では、何ら決まっていません。