再稼働に事実上NOが突き付けられた日本原電敦賀原発2号機について、原子力規制委員会は31日、日本原子力発電の社長と今後、意見交換した上で最終判断する方針を決めました。

委員会は、審査チームから2号機の真下を通る断層が将来動く可能性を「否定できない」とする報告を受けました。

原発の規制基準では「原子炉など重要な建物は、将来動く可能性がある断層の上に設置してはならない」と定めています。

31日の会合では委員から特に異論は出ず、次回の会合で日本原電の村松衛社長と意見交換する場をもうけ、結果を踏まえて最終判断することを決めました。

2012年に規制委員会が発足して以来、審査を受けた原発が新規制基準に適合しないと判断されたことはなく、再稼働が認められなければ初めてのケースとなります。