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歯ごたえが良く甘みもよし 小浜市でヒラメを陸上で養殖中 環境影響少なく安定供給へ

2024年4月17日 13:57
歯ごたえが良く甘みもよし 小浜市でヒラメを陸上で養殖中 環境影響少なく安定供給へ
ヒラメを陸上養殖(15日小浜市)

小浜市内で県内では珍しい大規模なヒラメの「陸上養殖」が進められていて、新たな小浜ブランドとして1年を通した安定供給につなげます。

小浜市阿納尻にある養殖場では、水産加工会社小浜水産が5年前からヒラメの陸上養殖を続けていて、現在は1万5000匹を育てています。

陸上で養殖しますと、海と比べて水温の急な変化や台風など自然環境の影響を受けにくく、1年を通して安定供給することができます。

ここでは殺菌作用のある酸素を細かな泡状にして海水に溶け込ませることで、薬を使わずに病気や寄生虫にかかりにくい工夫をしています。また使った海水はろ過・殺菌をして、きれいな状態にしてから海に戻していて、環境に配慮した持続可能な漁業を目指しています。

15日には、およそ1年をかけて出荷サイズの800グラムまで育てたヒラメ35匹を県内のスーパーや鮮魚店に出荷しました。

小浜海産物養殖事業部 大西 就さん
「まだまだ実験段階で生産量も少ない。おいしいヒラメという自信があるので、多くのお客様に届けるためにこの養殖場を成功させ、規模を拡大していきたい。安心安全なヒラメとして
小浜の新たなブランドとして知名度を上げていきたい。」

この会社は「八百姫ひらめ」のブランドで市場に売り出していて、引き締まった身にはほどよい脂がのっていて、歯ごたえが良いのが特徴です。また味は淡白ながら甘みが感じられるということです。

水産業を巡っては年々漁獲量が減り、資源の持続的な利用に向け養殖への期待が高まっています。

ここではさらに生産量を増やし、来年度は2万匹の出荷を目指しています。

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