特急が止まらない鯖江駅前に危機感広がる 観光客の足が遠のく
北陸新幹線の県内開業から3週間。新幹線の駅もなく、特急列車が廃止となったハピライン鯖江駅前では、観光客の足が遠のき、商店街などに危機感が広がっています。
京都のビジネス客
「ちょっと不便。鯖江に来るのに以前はサンダーバード1本で来れたが、敦賀で乗り換えが1本増えるので大変。」
特急が廃止されたハピラインの鯖江駅では構内にあったコンビニエンスストアが撤退し、通勤通学客も含め電車の利用客から不便さを指摘する声が相次いでいます。
鯖江市民
「時間もお金もかかる非常に不便になっている。完全に人が少なくなった」
「不便なのは殺風景なだけ。何もなくなった。 シャッターが下りているが買い物できる施設が欲しいなと」
駅前で100年余り店を構える酒販売店は、新幹線の開業を見据えて店をリニューアルしましたが、客足は伸び悩んでいます。
経営者
「福井駅から鯖江の方に県外客が流れてくるといいなと思っているが、まだ見られないのが現状。ハピラインふくいにはぜひとも頑張ってほしい。鯖江にとって生命線。」
鯖江市の佐々木市長は定例会見で、駅構内のコンビニ跡地の出店に向けて、複数の関係先と話し合いを進めていると説明しました。
佐々木勝久市長
「コンビニになるのか通常の店になるのかわからないが、一緒に盛り上げ、にぎわいづくりに協力してほしいという思いで進めている」
鯖江市では、福井駅での、新幹線とハピラインの接続時間の改善に向けても、鉄道事業者と協議を続け、利便性を高めたい考えです。