「衣料から医療へ賞」福井経編が開発のパッチ 受賞

福井市の繊維メーカーが、心疾患の子どもたちを救う特殊なパッチを開発し、多くの命を救うとして評価され「日本クリエイション大賞」の賞を受賞しました。
日本クリエイション大賞は、日本ファッション協会が生活文化の向上に貢献するなどした、個人やプロジェクトに与えるもので、2024年は福井市の福井経編興業に大賞に次ぐ「衣料から医療へ賞」が贈られ、21日に表彰式が東京都内で行われました。
福井経編は、およそ10年かけて、心疾患がある子どもの手術に使用するパッチを、特殊な編み方の糸と、ゼラチンを使うことで、いずれ体内の組織に置き換わるものに改良しました。
製品は去年6月の販売から、これまでにおよそ140人の子どもたちに活用されています。
■福井経編興業 髙木義秀社長
「世界の子どもを救おうと立ち上げているので、色んな面で支えていきたい」
改良した製品は、これまで培ってきたニットの技術が、多くの命を救うとして高く評価され、今後は海外での販売も目指します。