10月あわら温泉で竜王戦 対局の舞台は「竜悠」の間 福井らしいしつらえで勝負盛り上げ
対局の舞台は「竜悠」の間。10月にあわら温泉で開催される将棋の竜王戦七番勝負の会場が完成しました。2人の棋士が集中できるように細かい工夫と福井らしいしつらえで対局を盛り上げます。
竜王戦の会場はあわら温泉の美松。広さ30畳の小宴会場をおよそ2000万円をかけて対局用に改装しました。
川島キャスター
「当日将棋盤はこの位置に置かれ、藤井竜王はここに座る 天井はカメラが設置できるよう一段高くなっていて、藤井竜王の目線からは、上り龍に見守られながら対局を進めるような空間に仕上がっている」
ひときわ目を引く壁紙は越前市の五十嵐製紙が手がけ、「竜王」と「美松」をモチーフに、「上り龍」にも「松の幹」にも見えるよう、越前和紙の凹凸を生かし、落ち着いた色合いの中に躍動感を表現しています。
また照明は棋士が集中できるように要望に応じて細かく調節できるほか、静粛性を重視してエアコンは音の出にくいものを採用しました。防音素材も通常の1.5倍使用するなど細部にまでこだわりました。
部屋の名称は、公募で寄せられた75点の中から、越前市の大学生加賀川沙希さんの「竜悠」に決まり、旅館では竜王戦が行われた後も、地域の盛り上げにつながる場所にしたいとしています。
あわら温泉美松 前田健二社長
「この龍の絵を見ても分かるが、非常にふさわしい部屋にできあがった 竜王戦を開催した温泉地だということがずっと残るのでうまく生かしていければ」
将棋の竜王戦七番勝負は、藤井聡太竜王が佐々木勇気八段を迎え、10月19日と20日にあわら温泉 美松で第2局が行われます。