新幹線の脱線事故を想定し救助訓練 新北陸トンネル内で初めて実施 避難路を通ってトンネル外へ搬送
北陸新幹線の開業を前に、南越前町の新北陸トンネル内で22日、脱線事故を想定した救助訓練が行われ、JR西日本の社員が万が一の事態に備えて、警察や消防との連携を確認しました。(2月22日)
訓練は、震度7の地震で東京行きの北陸新幹線が脱線したとの想定で行われました。同トンネルの全長はおよそ20キロで、乗り降り口は線路からおよそ2メートルの高さにあることから、はしごを設置して乗客を降ろした他、けが人については車内で手当てをした後、非常時の避難路となる斜路(しゃろ)を通ってトンネルの外まで搬送していました。
■JR西日本金沢支社 安全推進室 金田啓一室長
「金沢‐敦賀間の開業ということで、福井の県警や消防との連携を確認した。地震はいつ起こるか分からないことを踏まえて、最悪の事態を想定してしっかり備えたい」
新幹線開業が迫る中、新たに開業する区間で初めて行われた訓練。関係機関が互いの役割や連携をチェックしました。