暑さに強いサバの完全養殖目指して 稚魚5000匹を沖合へ
サバの完全養殖の実用化を目指して、小浜市内の施設で育てた稚魚5000匹が沖合のいけすに移され、来年の夏にかけ暑さに強いサバに育てます。
小浜市堅海のふくい水産振興センターでは17日、水産会社の職員らが、水槽で育てた体長7センチのマサバの稚魚をトラックに積み込み、田烏の漁港へ運びました。
去年の夏は猛暑の影響で沖合で養殖していたサバが大量に死ぬ被害があり、県は県立大学などと連携してサバの完全養殖の実用化を目指すプロジェクトを進めています。
さばイバル・プロジェクト リーダー 横山拓也さん
「養殖の実用化というと、そこに採算性とか安定供給ができるという、産業として成り立つことが実用化と認識している 気持ちとしては1日も早くよっぱらいサバをもう一度おいしく食べてほしいと思って全力を尽くしていくので見守ってほしい」
沖に出した稚魚は、いけすの中で2種類の異なる餌を与えて、成長の具合を比較しながら、来年の夏までに重さ300グラムのサバに育てる計画です。
天然資源に頼らない、持続可能で、利益のあがるサバ養殖の実現に向けた挑戦が続きます。