サバの完全養殖目指しチャレンジ 猛暑 高水温耐え抜くサバも研究へ
小浜市でサバの完全養殖を目指すプロジェクトが進んでいて、22日に人工的にふ化させて育てるための採卵と受精の作業が行われました。
小浜市堅海にある県水産試験場では早朝5時に作業が行われ、去年の猛暑下の高い海水温で大半が死滅した中、かろうじて生き残った親魚のマサバから取り出した精子と卵を混ぜ受精させました。
卵は施設で人工的にふ化させて5センチと10センチの稚魚を育てた後、それぞれ海のいけすに移して成長の具合を比較します。
エサには酒粕を与え、ブランド養殖魚の「小浜よっぱらいサバ」として、来年夏前の水揚げを目指します。
水産試験場と県立大学、それに民間企業の産学官が連携して「さばイバルプロジェクト」。
今後は、育種や稚魚の種苗生産、それに餌の与え方など研究などを進め、高水温に強いサバを作り出す研究も並行して進めます。
計画では2029年度までに天然資源に頼らないサバの完全養殖を目指します。