杉ノ木台ゴルフクラブの事業継続断念 運営会社「タケダ開発」に特別清算開始命令 負債額は約46億2000万円 ゴルフ場は茨城県の企業に売却、5月から運営引継ぎへ
福井市の杉ノ木台ゴルフクラブを運営する企業が債務超過に陥り、裁判所から特別清算の開始命令を受けました。負債額はおよそ46億円で、ゴルフ場の運営は別の会社が引き継ぐということです。
帝国データバンク福井支店によりますと、杉ノ木台ゴルフクラブを運営する福井市のタケダ開発は、3月5日に福井地裁から特別清算の開始命令を受けたということです。同クラブは1974年にオープンし、バブル期には年間9億円ほどの売り上げがありましたが、近年は競技人口の減少や景気の不透明感から利用者が減少したことに加え、客単価の低下もあって利益面の悪化を余儀なくされました。
先行きの見通しが立たなくなったことから事業継続を断念したもので、負債額は債権者1370人に対し、およそ46億2000万円に上ります。なお、ゴルフ場は茨城県の企業に売却されていて、5月から運営が引き継がれる予定です。