福井の高校生「恩返しできるよう頑張る」 ソフトテニスで進学、能登高校を卒業 復興の願いを胸に新たな一歩
能登半島地震の発生から2か月。石川県能登町にある能登高校に通う福井の高校生が1日、卒業を迎え、復興の願いを胸に新たな一歩を踏み出しました。(3月1日)
■リポート・吉岡弘起記者
「被災地に旅立ちの春の訪れです。避難先の福井で生活を共にして困難を乗り越えた部活動の後輩たちと別れを惜しみます」
福井市白方町の中村楓芽さん。親元を離れて石川県の能登高校に通う3年生です。サプライズゲストで登場した歌手・一青窈さんが卒業生にエールを贈る中、福井の両親も出席した卒業式にはソフトテニス部の後輩の姿がありました。
■能登高校・竹口陽菜さん
「たくさんの人に応援されていると感じた。全国選抜もいろんな人に感謝して、“能登高旋風”を巻き起こす」
■能登高校・中村楓芽さん
「ここで頑張ってきたことが絶対、今後生きてくる。それを大学で結果として残して、結果で恩返しできるよう頑張る」
地震の影響でメンバー3人は避難を余儀なくされ、中村さんの実家に8日間にわたって身を寄せました。福井で避難生活を送りながら練習に励んだソフトテニス部は先月、北信越大会で準優勝し、全国への切符をつかみました。