「越前がに」漁獲枠を2割拡大 資源量は回復傾向、国から割り当て シーズン通した安定供給へ 漁解禁は11月6日
冬の味覚の王者「越前がに」は今シーズンの漁の解禁までおよそ1か月。漁獲の自主規制などで資源量は順調に回復していて、今シーズンの漁獲枠は昨シーズンより2割ほど拡大されます。
ズワイガニの漁獲枠は毎年国から割り当てられていて、福井県は昨シーズンより86トン多い541トンとなりました。
これは資源量の回復が進んでいるためで、今シーズンの漁獲枠は過去10年間で最大です。
なかでも豊漁だった2022年度は、解禁からわずか10日あまりで割り当てられた漁獲量の半分近くに達し、漁獲制限に入ったため、年末には価格が高騰しました。
漁協などによりますと、今シーズンも豊漁が予想され、新幹線県内開業後初めて迎えるシーズンのにぎわいが期待されます。
このため、県や漁協などでは価格の高騰を避け、シーズンを通した供給を目指したいとしていて、操業時間を制限するとか、小さなカニは海に放すなどといった対策を続ける方針です。
越前がに漁は11月6日に解禁となり、メスのセイコは年内いっぱい、オスのズワイガニは来年3月20日まで漁が続けられます。
北陸新幹線開業後初めて迎えるカニのシーズン。大きなにぎわいが期待されます。