東日本台風5年 水の確保や防災グッズ…街の皆さんに聞いた!災害への備え 福島県
関連死を含め、県内で40人が犠牲となった東日本台風から、まもなく5年。9月も、記録的な豪雨が石川県の奥能登地域を襲ったように、日本でも時と場所を選ばず水害が多発するようになりました。頻発する災害を前に街の皆さんはどんな備えができているのでしょうか。
2019年に発生した東日本台風から間もなく5年。この5年の間にも、列島各地は記録的な豪雨に見舞われ、それまでの平穏の暮らしは濁流で一変しました。
そして…9月も、能登半島地震の被災地を今度は大雨が襲ったのです。激甚化、頻発化する災害に、街の人はどんな備えをしているのでしょうか。
■18歳女性 家族暮らし
「水を溜めておく。ペットボトルに水を入れて、下水用に使うなど、2リットルで7、8本ぐらい」
多くの人が答えたのが「水の確保」でした。
■72歳女性 夫と2人暮らし
「一番大事なのは水。水道水約20本といったが、買い置きの(飲用)水も約30本買っておく。ペットボトルに水道水を約20本準備して、あとは災害用のトイレを2人の1週間分。あとはサバ缶とお米の買い置き。ガスも準備してあるので、サバ缶とお米をビニールに入れて茹でれば、なんとかサバおかゆにはなるのかなという感じで準備してる。」
■32歳女性 父母と3人暮らし
「天気予報で雨の時期が続くとなった時、長期(保存)の食料を買うなど意識するようになった。長く置けるパン類とか、簡単に食べられるものとか。あとレトルトの食品とか。」
「防災グッズ」など、命を守り、命をつなぐために備えが欠かせません。
奥能登豪雨を事例に、改めて私たちも災害への備えを見直したいと思います。
能登半島地震をきっかけに被災地に支援物資を提供しようと現地で活動する任意団体=「フートバンク能登」によりますと、「備蓄用の食料品」はちゃんと備えて欲しいと話していました。
能登の被災地の方たちは、1月の能登半島地震でも被災し、長い期間、災害用の備蓄食料を食べて命を繋いできました。
こうした状況もあって「備蓄食料に飽きてしまった」「使いきってしまった」という方も多く、備えが十分ではなかった例もあったそうです。
ただ、9か月後、今度は豪雨災害に見舞われてしまいます。「フートバンク能登」の方も災害はいつ起きるか分からないからこそ、食料品の備蓄は必ずしてほしいと話していました。
そして、避難するときにこれを用意しておくと良いのが「服」。
豪雨の中、みなさん、着の身着のまま避難しますから、ずぶぬれで避難所にやってくる人もいて、「替えの服はありますか?」ときかれたケースが多かったそうです。
元海上保安官で2児の母の川崎みささんにが紹介する「ペットボトル」の活用法です。
①ポリタンクの代わりになる
②直射日光に当てておけば水温があがって身体を拭いたり、汗を流したりするのに使えるということでした。
冬の場合は、温かいお茶とかが入っていたペットボトルが役立つそうで、もしお湯が手に入るようでしたらお湯を入れて、即席の湯たんぽにしたり、女性の場合は生理痛のときにお腹を温めるのに使えるということでした。