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作業に東電社員は立ち会わず…デブリ取り出し延期問題の原因は?

2024年9月5日 18:40
作業に東電社員は立ち会わず…デブリ取り出し延期問題の原因は?

東京電力は5日に会見を開き、作業が中断している福島第一原発の燃料デブリ取り出しについて再発防止策を講じたうえで来週にも作業を再開する見通しです。

福島第一原発で8月に始まる予定だった燃料デブリの試験的な取り出し。

2号機の原子炉に釣りざおのような機械を入れて、数グラムの燃料デブリを採取する計画でした。しかし機械を押し込むために使う「パイプ」を設置する順番に誤りが発覚。作業は中断し、いまも再開できていません。

■東京電力廃炉最高責任者 小野明さん
「念には念を入れて作業を行ってきたところではございますが、それに付随する一般作業の部分において管理が十分ではなかったということが今回の一案の直接の要因だと考えてございます」

今回、取り付けに誤りがあったのが機械を押し込むために使う「5本のパイプ」。事前にパイプを運び入れる際、現場の放射線量が高く計画通りにいかなかったことがミスにつながったといいます。

また、パイプを取り付ける際にも順番を確認せず、作業には東京電力の社員も立ち会っていませんでした。

■東京電力廃炉最高責任者 小野明さん
「このパイプの順番が作業を円滑に進めるためには非常に重要だという認識があれば、確認項目にも入れたと思いますけども、そこが我々としては非常にあやふやというか、我々の考えが及んでいなかったところは大いに反省すべきだと思ってます」

東京電力は作業工程を再確認するなど再発防止策を取った上で、来週の作業再開を目指しパイプの並び替えなどを進めていくとしています。

最終更新日:2024年9月5日 18:40
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