「自分の時間を増やせる」三春町役場で「週休2.5日制度」始まる 福島
「時短勤務」や「副業の解禁」など民間企業を中心に働き方が多様化するなか、自治体にも変化が起きています。東京都は、今年4月から希望する職員を対象に「週休3日制」を導入すると発表。県内でも三春町役場が、今月から週休を増やした働き方を試験的に始めています。
今や当たり前となりつつあるオフィスから離れた場所で仕事をする「テレワーク」。働き方改革やコロナ禍をきっかけに「時短勤務」や「副業の解禁」など企業の間で、多様な働き方が広がっています。こうした動きは自治体でもー
■東京都 小池都知事
「隗より始めよでフレックスタイム制を活用した週休3日や子育てと仕事の両立のための新たな部分休暇など、より柔軟な働き方を可能とする制度を来年度から導入することとしました」
東京都はことし4月から希望すれば週の休みを「1日」増やせる「週休3日制」を導入すると発表。職員それぞれのニーズに応じた働き方を推進するとしています。一方、県内で、いち早く、「新たな働き方」を導入したのが三春町です。
■三春町 総務課 伊藤 友太さん
「1日あたりの勤務時間の7時間45分をうまく朝早く仕事をしたり、勤務後に割り振ることで(カット)「週休2.5日制」を確保する制度」
三春町が今月から試験的に導入したのが「週休2.5日制度」。希望する職員は平日の朝と夜の時間帯に勤務時間を割り振ることで週休2日に「半日」の休暇を加えることができます。今回、「週休2.5日制度」を導入した狙いについて坂本町長に話しを聞きました。
■三春町 坂本 浩之 町長
「自分のプライベートな時間が充実すると思う。あとは子育てや介護の時間もある程度まとめてとれる。1日までではないけど半日あれば用が足せることもあると思うので」
また、背景にはこんな事情もー
■三春町 坂本 浩之 町長
「最近は職員の採用についても民間企業が活発ですので、我々、地方公務員も人材を獲得するのも苦労が増えてきた」
就職活動の売り手市場が続く中で全国的に公務員の採用は難しくなっているといいます。柔軟な働き方に対応することで人材獲得につなげる狙いがあるのです。三春町では現在、およそ170人の職員のうち、30人ほどが「週休2.5日制度」を利用しています。
■週休2.5日制度を利用する職員
「0.5日、休日が増える分、どう利用するか、自分で考える面でも若い人たちも自分で(勤務スケジュールを)組んで、自分の時間を増やせるという面ではいいと思う」
「非常に便利」「地元のソフトボールクラブの事務をしていて、そういったところに自由に時間が充てられるのが便利」
三春町では今後、「週休2.5日制度」の本格導入に向けて、職員へアンケートなども行い、効果や課題を検証します。
■三春町 坂本 浩之 町長
「うまく流れていけば、ゆくゆくは(週休)3日制度、将来的にはフレックス制まで広げていければ」