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「何年経っても、きょうは福島にとって特別な日」大切な人を思う3・11の葛藤

2025年3月11日 18:53
「何年経っても、きょうは福島にとって特別な日」大切な人を思う3・11の葛藤
何年経っても、きょうは福島にとって特別な日です。
大切な人を思う気持ちは今も変わりません。
追悼の朝、浪江町の霊園には家族を亡くした人が訪れ手をあわせていました。
■訪れた人
「親父とおじさんとおばさんと、命日なのでね。家族みんな無事でやっています、あとは見守っていてくださいと…」
多くの人の心に刻まれた未曽有の災害・東日本大震災の発生からきょうで14年です。福島県内では1614人が亡くなり、今も196人の行方がわかっていません。

そして地震が起きた午後2時46分。あの日失われた命を思い、各地で追悼の祈りが捧げられました。しかし福島には14年が経ってもなお、様々な葛藤があります。
津波の跡から回収された遺留品は劣化が進み、保管することが難しくなっています。いわき市では遺留品を供養するためお焚き上げが行われました。
この14年保管してきましたが持ち主は現れませんでした。

一方、世界最悪レベルの事故を引き起こした福島第一原発では長く険しい、廃炉作業が続いています。それでも、私たちは多くの悲しみを乗り越え命をつないできました。

風評被害に苦しんだ漁業も操業を拡大。今では「常磐もの」も人気です。
■丸十猪腰商店 社長 猪腰洋治(75)
「道半ばなんで…日々頑張んないと、いけないなとは思ってはいますけどもね」

これまでの道のりを振り返りながら、福島の新しい姿を探っていきます。
最終更新日:2025年3月11日 18:53
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