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駅や空港に無料の“抗原検査場”設置へ ゴールデンウイーク感染拡大に警戒

2022年4月26日 19:59
駅や空港に無料の“抗原検査場”設置へ ゴールデンウイーク感染拡大に警戒

ゴールデンウイークまであと3日、どの地域にも緊急事態宣言が出されていない大型連休は3年ぶりです。ただ、人出が増えると、東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数が、連休明けに1日1万人を突破するとの予測もあり、注意が必要です。政府は連休期間中に、全国の主要な駅や空港などに、抗原検査などを行う臨時の無料検査場を設置することを決定しました。

     ◇

26日、東京駅前に停まる2階建てのオープンバスでは、出発の前に座席や手すりなど車内の消毒が入念に行われていました。

バスガイド
「手首か、おでこで検温失礼します]

観光客はバスに乗る際に検温を行う他、手指を消毒します。車内ではグループごとに間隔をあけるなどの感染対策がとられています。

約50分のバスツアーでは、皇居周辺や銀座などを回ります。ゴールデンウイークを前にツアーに参加した理由について、福岡から上京した人に聞きました。

福岡から来た人
「ゴールデンウイークだと少し混むかなと思ったので、ちょっと人が多い時を避けて、今日にしました。(感染対策に)特に不安はなかったです」

ツアーの運営会社では、都心を周遊する通常コースの他に、ゴールデンウイーク期間中は、豊洲やお台場などをめぐるバスツアーも新たに設定します。バスの台数もこれまでの2台から5台に増やすなど、コロナ禍で落ち込んだ観光客が戻ってくることを期待しています。

日の丸自動車興業 崔榮晋さん
「コロナ前よりは少し減っているんですけど、回復している状況。(定員の)半数以上は、予約をいただいてる状況です」

     ◇

最大で10連休となる今年のゴールデンウイーク。どこの地域にも緊急事態宣言が発出されていない大型連休は、実に3年ぶりで、交通機関では混雑が予想されています。

JR東日本によると、ゴールデンウイーク期間中の東北新幹線などの指定席の予約数は、71万席ということで、感染拡大前の2018年と比べると、65%にまで回復、2021年と比べると約2.3倍となっています。

航空会社11社のまとめによると、空の便では、ゴールデンウイークの国内線の予約数は、2021年の約1.7倍となる222万人となっています。

ゴールデンウイークは人の移動が活発になり、感染拡大も懸念されているなか、政府は連休期間中に、全国の主要な駅や空港などに抗原検査などを行う臨時の無料検査場を設置することを決定しました。26日、岸田首相が会見で正式に発表することにしています。

人工知能(AI)を活用して、新型コロナの新規感染者数を予測している専門家は――

名古屋工業大学 平田晃正教授
「GW4月29日から5月7日ぐらいにかけて、年末年始ほどの人出になった場合は、(都内の)感染者数が1万人近くに達する可能性があります」

また、平田教授は、「大型連休では人の動きが不規則になり、それまで感染が広がらなかった地域でも感染者が増える可能性がある」と指摘します。

平田教授
「やはり制限が徐々に解除されていっている段階ですので、ここで一気に緩めすぎると、感染者がリバウンドする可能性があります。気を抜きすぎずに、感染対策を徹底していただく。これが一番大事だと考えます」

     ◇ 

こうした中、26日、東京医療学院大学に到着したのは、医療従事者やワクチンなどを運ぶ東京都の「ワクチンバス」です。学生らが3回目のワクチンを接種しました。

学生(19)
「学校のついでで打てるので、接種が進んでいくといいな」

東京都では、3回目の接種率が低い若い世代への接種を促進するため、大学にワクチンバスを派遣するなど対策を強化しています。

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