【事故の瞬間】「パトカーを追いかけ10回くらい信号無視」覆面パトを装い赤信号でタクシーに衝突 4人にケガをさせた罪に問われた会社員2人 福岡地裁
福岡市内で覆面パトカーを装った車で赤信号で交差点に進入し、タクシーと衝突して4人にケガをさせた罪に問われた男2人の初公判が開かれました。2人は起訴内容を認めました。
ことし2月、福岡市・天神の国体道路を走るタクシーのドライブレコーダーの映像です。画面の右側から突然、車が突っ込んできます。
■衝突
「ガシャン。」「うわー」
■オペレーター
「事故の相手は乗用車ですか。」
■運転手
「パトカーだったと思います。」
■オペレーター
「パトカー?」
右から突っ込んできた乗用車には、確かに赤色灯が。しかし、この車、覆面パトカーを装った“偽物”でした。
危険運転致傷の罪に問われているのは、長崎市の会社員、本村陸被告(24)と、北九州市の会社員、仰木康汰被告(25)です。
2人はことし2月、福岡市・天神で、車に取り付けたサイレンを鳴らしながら赤色灯を点灯させ、覆面パトカーを装って赤信号の交差点に進入。タクシーに衝突し、運転手と乗客3人にケガをさせたとされています。
11日の初公判で、本村被告と仰木被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
検察は本村被告について「幼少期から緊急車両が好きで、 特にいろいろな種類があるパトカーが好きだった。趣味のSNSで仰木被告と知り合い、2年ほど前から2人で、覆面パトカーのように改造した車に乗ってパトカーを追いかけ、10回くらい信号を無視していた」と指摘しました。
また、2人の役割分担について検察は、本村被告が運転し、仰木被告が助手席でサイレンを鳴らしたり、赤色灯を装着して緊急走行のアナウンスをしたりしていたと述べました。