西九州新幹線開業から1年 温泉とお茶をPR 嬉野市にJR九州の新たな宿オープンへ
9月23日に開業から1年を迎えた西九州新幹線沿線の佐賀県嬉野市に10月、新しい温泉宿がオープンします。嬉野が誇る『温泉』と『お茶』をコンセプトにした新たな宿が目指すものを取材しました。
■嬉野市・村上大祐 市長
「既存の旅館にとっても、今後切磋琢磨しながら、よき競争相手としてこの嬉野温泉を盛り上げていく、そういった起爆剤になることを期待しています。」
25日午後、開業式典が開かれたのは、JR九州が運営する温泉宿『嬉野八十八(うれしのやどや)』です。
西九州新幹線・嬉野温泉駅から車で約5分、嬉野の最大の魅力である『温泉』と『お茶』をコンセプトにしています。
■永石莉里子 記者
「玄関を入ると迎えてくれるのが、お茶を飲めるスポットです。館内いろんなところでお茶を楽しむことができます。」
名産の『うれしの茶』が味わえるティーセレモニールームでは、地元の農家が専属茶師として、茶葉の最もおいしいいれ方でふるまいます。
■永石記者
「自然豊かな風景を見ながら、お風呂に入ることができます。」
嬉野温泉は『日本三大美肌の湯』として、とろりとした泉質が特徴で、全室に100%源泉掛け流しのお風呂が設置されています。
30代~40代の女性を主なターゲットに、客室は母屋が24室、離れが12室、ペットと一緒に泊まれる部屋も完備しています。
値段は母屋の2人1部屋利用で(夕朝2食付き)1人1泊3万円台からです。
西九州新幹線の開業から1年、沿線の宿泊施設の需要には変化が見られています。
九州経済調査協会が予約サイトのデータを元に算出した『宿泊稼働指数』は、新幹線が開業した去年9月以降は、旅行需要増加の恩恵を受け上昇しました。しかし、ことし7月・8月になると、嬉野市は新幹線開業前を下回っています。
新たな魅力を発信し、いかに多くの人を呼び込めるか、これからの大きな課題です。
■JR九州・古宮洋二 社長
「地元と一体になったいい施設ができた。地元と一緒にこの嬉野地区を盛り上げていく施設、それを我々が牽引者になって、嬉野を日本中に広げていく施設になっていければ。」
『温泉』と『お茶』の文化を堪能できる『嬉野八十八』は、10月1日にオープンします。