女性を名乗る人物から「イギリスの大富豪とつながっている」などと金の投資話を持ちかけられ、福岡市の39歳の男性が5400万円あまりをだまし取られました。

警察によりますと、ことし5月福岡市博多区に住む会社役員の39歳の男性のSNSに「台湾に住む日本人女性」を名乗る人物からメッセージが届きました。

ふだんの日常や身の上などのやりとりを重ねるうちに、男性は相手に親近感を抱くようになったといいます。

その中で、相手から「イギリスの大富豪とつながっていて、その人から情報を買い取って金に投資をして儲けている」「あなたにもタダで情報をあげるから金への投資をしませんか」などと持ちかけられ男性は投資サイトに会員登録をしました。

その後、カスタマーセンターを名乗る別の人物の指示に従い、金への投資名目などとして15回にわたって計約5400万円相当の暗号資産を指定の口座に送金したということです。

指示を受けてインストールしたアプリ上で出ていた利益分を引き出そうとしたところ、さらに約600万円を請求され男性は詐欺被害に気づきました。

警察は「SNS上でのお金の話は詐欺の可能性がある」と注意を呼びかけています。