「先が見えない」ウクライナ人が語る不安 アメリカが軍事支援を一時停止 福岡
アメリカのトランプ政権がウクライナへの軍事支援を一時停止し、ウクライナが苦境に立たされています。福岡に住むウクライナ人からは「先が見えない」と不安の声が聞かれました。
■福岡在住ウクライナ人 イリナ・パブレンコさん(38)
「ニュースを見て、自分の国のこととか、いろいろ心配があって。」
母国への思いを語るのは、福岡に住むウクライナ人女性のイリナ・パブレンコさん(38)です。現在、福岡ウクライナ協会の会長を務めていて、福岡に住むウクライナ人のサポートを行っています。
トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談は2月、前代未聞の激しい口論となりました。
■トランプ大統領
「あなたの国は大きな苦境に陥っている。」
■ゼレンスキー大統領
「分かっている。」
■トランプ大統領
「あなたは勝っていない。私たちのおかげで、無事に済む可能性が非常に高い。」
このニュースをインターネットで知ったというイリナさんは、先が見通せない状況に戸惑っているといいます。
■イリナさん
「分からないですね。きょうはこういうニュースだったけれど、あすは違うニュースになるかもしれない。ずっと動いているから、どうなるか分からない。」
その後、トランプ大統領はウクライナへの軍事支援の一時停止を指示しました。戦局に大きな影響を与える可能性があります。
超大国の間で翻弄されるウクライナ。
■イリナさん
「支援がストップしたら、ウクライナが大変なことになる。トランプ氏はアメリカの大統領で、アメリカの中でパワー(権力)があるから、(トランプ氏の発言次第で)動き出す。」
ウクライナに平和が訪れるのはいつになるのか。イリナさんの不安は募る一方です。