【パワハラ疑惑】町長が否定「しった激励はあるが」職員は自殺未遂 別の職員に「げんこつをするふりはした」福岡
福岡県吉富町の職員が、町長などからのパワハラを訴えて自殺しようとした問題で、町は、先ほど会見を開き、第三者委員会を設置すると発表しました。一方、町長は「しった激励などはあるが直接のパワハラはない」と否定しました。
11日、福岡県吉富町の花畑明町長が午後3時から会見を開きました。
■吉富町・花畑明 町長
「現時点では、報道の内容と食い違う部分もあるようです。事実関係、因果関係、再発防止に向けての提言をいただくために、一日も早く第三者委員会を立ち上げる準備を始めたところです。」
花畑町長が第三者委員会の立ち上げを発表したのは、みずからに向けられた"パワハラ疑惑"です。
吉富町によりますと去年9月、20代の男性職員が「パワハラを受けていた」などという遺書を書いて自殺を図りました。
パワハラを訴えられたのは、花畑町長や別の上司でした。男性職員は現在も休職して、療養を続けています。
町は第三者委員会を設置し、パワハラの有無や自殺未遂との因果関係を調査することを11日、発表しました。
■花畑 町長
「心が痛いばかりです。しかしながら、真実をつまびらかにするためには第三者委員会を設けることが最善の策と考えました。」
一方で、パワハラについては否定しました。
■花畑 町長
「いろんな声かけ、励まし、しった激励いろいろある中でやっていました。私は今回の自殺未遂に関しての直接のパワハラはないと断言させていただきたい。要するに、違いというか齟齬(そご)が大きすぎて、そこを第三者委員会でもしっかりと調査していただきたい。」
また、町長を巡っては別の職員2人に対し「こんなやつは役場にいらん」「すぐ辞めさせろ」などと声を荒らげ、拳を上げたという証言もあります。
■花畑 町長
「拳は上げました。げんこつをするふりをしました。適切ではなかったと思います。」
町は16日に臨時議会を開き、予算案が可決され次第、第三者委員会を立ち上げる方針です。