【飯塚事件】弁護団が福岡高裁に即時抗告「裁判所は必要な証拠を検察に出させて判断して」 1審の地裁は再審認めず
32年前、福岡県で女の子2人が殺害された「飯塚事件」の再審を巡り、弁護団は10日、福岡高裁に即時抗告しました。
飯塚事件は1992年、飯塚市の小学1年の女の子2人が誘拐・殺害され朝倉市の山中に遺棄されたものです。
逮捕された久間三千年(くま・みちとし)元死刑囚は捜査段階から一貫して関与を否定していましたが、2008年に死刑が執行されました。
久間氏の妻は3年前、2度目の再審を申し立てましたが、先週、福岡地裁は再審=裁判のやり直しを認めない決定を出しました。
弁護団はこれを不服として10日夕方、福岡高裁に即時抗告の申立書を提出したということです。
弁護団の岩田務弁護士は、再審請求の審理の中で検察が証拠一覧などの開示に応じなかったことに触れ「真実解明が裁判所の義務。裁判所は命令を出し、抗告審では必要な証拠を検察に出させて判断してほしい」と話しています。