陸自の戦闘ヘリ 飛行訓練中に部品落下か 吉野ヶ里町の目達原駐屯地所属
佐賀県吉野ヶ里町の陸上自衛隊・目達原駐屯地は29日、所属する戦闘ヘリコプターの部品の一部が飛行訓練後の点検で無くなっていたと発表しました。飛行訓練中に落下したとみられています。
落下したとみられる部品は戦闘ヘリコプターの機体を覆うカバーを止める「ターンロックファスナー」と呼ばれる金属製の留め具で、長さ25ミリ幅10ミリ重さ3グラムです。
戦闘ヘリコプターは低空飛行や左右の旋回など実戦に近い訓練のため、29日午後3時に駐屯地を離陸し、佐賀県の神埼市や吉野ヶ里町、上峰町の上空を飛行しました。
陸上自衛隊目達原駐屯地によりますと、29日午後2時45分に行われた訓練前の点検では操縦士が留め具を確認していて、訓練後の29日午後4時20分に行われた点検で留め具が無くなっていることが分かったということです。
現在のところ部品の落下による被害は確認されていないということです。
陸上自衛隊目達原駐屯地の第1戦闘ヘリコプター隊隊長の薄井一1等陸佐は「このような事態を発生させ関係する地域のみなさま国民のみなさまにご心配とご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。整備に万全を期し再発防止に努めて参ります」とコメントしています。