広島駅が変わる! 未明の60トン大梁(おおばり)設置工事に密着
路面電車が乗り入れるようになる新しい広島駅ビル。その大きな一歩となる重要な工事が、15日未明行われました。
広島市と広島電鉄、そしてJR西日本の3者が進める広島駅の再開発事業。大きな特徴は、路面電車が駅ビル2階へ乗り入れる「駅前大橋ルート」の新設です。今後予定されている橋げたの設置に向け、重要な工事が15日行われました。
■濱野純一朗記者レポート
「午前1時をまわった広島駅前です。路面電車が2階に乗り入れる駅ビルの構造ですが、その準備となる工事がいよいよ始まります」
雨が降る中で始まった工事。作業員が見つめる先にあるのは、橋げたの支えとなる「大梁(おおばり)」です。今回の工事で、この「大梁」を8メートル横に移動し、橋脚の上に設置します。作業員たちは、重さ約60トンにも及ぶ大梁をクレーンで持ち上げます。大梁は幅が約12メートル、高さは3メートルほどで、奥行きは3.5メートルです。周囲に接触しないよう注意を払い、少しずつ慎重な作業が続きます。吊り上げられてから約15分後、大梁は無事橋脚の上に移動。工事担当者からは安どの声です。
■広電広島駅JV工事事務所 平井修 副所長
「小雨が降る中だったが、無事に架設まで終了し、ちょっとほっとしています。路面電車が乗り入れるところが大きなところなので、それに向けて一つ一つの作業を進めていきたいです。」
路面電車に関連する工事の進捗率は4割ほど。2024年夏ごろには、道路をまたぐ約40メートルの橋げたがかかる予定です。2025年春の完成に向け、工事は続きます。
【2023年12月15日放送】