尾道市中心部と向島を130年以上つないできた「福本フェリー」が2025年3月末で廃業に 広島・尾道市
住民の足として尾道市中心部と向島を130年以上に渡り繋いできた「福本フェリー」が、2025年春をもって廃業することを決定しました。
尾道市土堂と向島の間を1日75往復する「福本フェリー」。2025年3月末をもって、135年続いた歴史に幕を下ろすこととなりました。
■利用者は
「やっぱり寂しい、涙が出る」
かつて市街地と向島の間には5航路以上の渡船がありました。その1つ「福本フェリー」は、1889年に創業。尾道市出身の映画監督、大林宣彦さんの作品にも登場しました。しかし2013年、向島を結ぶ尾道大橋が無料化に。フェリーの利用者は大きく落ち込みました。
さらにここ数年、燃料費や人件費の高騰で赤字が続き、桟橋も修繕が必要なほどまでに老朽化。利用者の安全が確保できるうちに営業を終えようと、2025年年春の廃業を決めました。
■利用者は
「困りますね、毎日のように利用しているので」
■利用者は
「渡船のおっちゃんとかと馴染んでいて、いなくなるのか…となっている。車も自転車も乗りやすくて、ちょっと不便が増えそうだなと思った」
「福本フェリー」廃業後、向島をつなぐ渡船は、市の第三セクターが運営する2航路のみとなります。
【2024年10月2日 放送】