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「モノづくりの町」から「人の住む街」へ 広島が誇る世界ナンバーワンの企業が目指す街づくりとは!?【アナたにプレゼン・テレビ派】

2024年10月26日 7:00
「モノづくりの町」から「人の住む街」へ 広島が誇る世界ナンバーワンの企業が目指す街づくりとは!?【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが気になるテーマを自ら取材してお伝えする『アナたにプレゼン』。地方創生をお伝えする宮脇靖知アナウンサーが、船のポンプをつくる会社が目指す「カラフルな街づくり」をプレゼンします。

広島市南区大州にある『シンコー』は、船のポンプやタービンなどの世界シェアナンバーワンの企業で、モノづくりの町を体現する会社の1つです。

シンコーが手掛ける「街づくり」の仕掛け人は、グループ会社で不動産部門を担当する拓興産の田中慎一郎さんです。田中さんは「この辺りは、工業の町から人が住む街へと変わりつつある」と言います。イメージとしては、灰色だった工業のイメージからカラフルなイメージを、この街づくりで体現していきたいそうです。

街作りを目指す大州を中心とした商圏3km圏内では、世帯数・居住者ともに近年増加しています。田中さんは「工場が郊外へ移転したことで空スペースができ、マンションができることで、世帯や住民が徐々に増えてきている」と言います。実際に、子どもを育てる若い世代が多くなっているそうです。

大州通りに面した街『Spiral Garden OHZU』のイメージは、中央スペースに定期的に開催されるマルシェが並ぶ、昔ながらの商店街です。

『Spiral Garden OHZU』はプレオープンが11月16日で、グランドオープンが11月23日の予定です。敷地はおよそ5000平方メートルで、テナントは26区画におよそ40店舗入ります。着々と工事が進んでおり「オープンに間に合うのでは」と田中さんは話していました。

過去に違う場所で3度マルシェを開催しており、生産者や住民、さらには料理人が一緒に「どのような街を作っていくか」と考えてきました。それを体現したいのが『Spiral Garden OHZU』です。

『Spiral Garden OHZU』には『循環』というテーマがあります。マルシェで様々な食材を手に入れて、施設内にあるキッチンスペースに持ち込んで料理教室を開催したり、あるいは料理人がレシピを開発し、そのレシピで作った料理をウェディングもできる施設内のガーデンで提供することができます。また、農園も作る予定で、いずれは農園でできたものを使用して料理教室を開き、そこでできた料理をマルシェで提供するというような『循環』を、この場所で生んでいこうとしています。

『Spiral Garden OHZU』の周辺には子どもたちも多いことから、託児所や児童館、学習塾を備えたり、ハローワークや自閉症の人々がおはぎなどを生産して販売するようなお店も入ります。また、音楽スタジオも設置されることで、音楽活動をしたい若者たちが練習でき、さらに映像編集をするスペースも兼ね備えています。

田中さんは「子どもたちにとって『こんな場所に生まれ育って良かったな』と思えるような場所として、子どもたちが自分の夢を叶えていくきっかけを掴んで、ここから次のステップを踏んで欲しい。そのような街を作っていきたい。」と話していました。『Spiral Garden OHZU』は11月にオープンを迎えます。

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