「被爆者が生きているうちに核廃絶を」 日本被団協の箕牧智之代表委員が山口県の中学校で講演
ノーベル平和賞の受賞が決まった日本被団協の箕牧智之代表委員が山口県の中学校で講演しました。訴えたのは「核なき世界」の実現です。
山口県内の中学校で講演に臨んだのは、日本被団協の代表委員・箕牧智之さんです。原爆の投下後、母と弟とともに父を探して入市被爆した体験を語りました。
■日本被団協代表委員 箕牧智之さん
「広島市内でどれだけの放射能を浴びたか。当時は放射能ということさえみな知らんから、広島へ助けに行かにゃ助けに行かにゃいうてね」
日本被団協のノーベル平和賞受賞が決まってから、講演するのは初めてです。未来を担う若い世代に訴えたのは「核なき世界」への切実な願いです。
■日本被団協代表委員 箕牧智之さん
「被爆者が生きているうちに核兵器をなくしてください。今生きている被爆者10万4000人の訴えです」
■拍手
■中学3年生
「実際に被爆された方の話を聞くのは初めてだったので、自分が生きている限り次の世代その次の世代へと話を受け継ぐことができたらいいなと思いました」
■日本被団協代表委員 箕牧智之さん
「我々に課せられた大きな宿題が次の世代へ受け継いでいただくようなことを考えて、今回のノーベル平和賞を契機にもう一踏ん張りせにゃいけんぞ、いうのが我々の考え」
ノーベル賞の受賞を「核廃絶」のスタートに…。箕牧さんは12月にノルウェーで開かれる授賞式に出席する予定です。
(2024年10月31日放送)