台風10号の影響で広島市内も風雨が強まる 広島県への最接近は30日夜の見込み
強い台風10号は30日の夜、広島にもっとも近づく見込みです。30日はJRの在来線が始発から運転取りやめとなるなど、交通機関にも大きな影響が出ています。
台風10号の影響で、広島市内は午後から雨脚と風が強まりました。
観光地にも大きな影響が出ています。いつもは買い物客であふれかえる宮島の商店街も、きょう(29日)は閑散としていました。島内の宿泊施設も打撃を受けています。
■錦水館 志熊 聡 総支配人
「きょうはすべてのお客様がキャンセルになってあすあさってもほぼ全部キャンセル。
被害がないことを最大限祈るしかないと思っています」
福山市のガソリンスタンドでは、避難に備えて車に給油をする人の姿も見られました。
■客
「避難とかもしあれば、入れておいた方がいいのかと」
■客
「何があるか分からないから、車を満タンにしておけば世話ないじゃん、当分」
交通機関も止まり始めています。山陽新幹線は広島~博多間で午後5時ごろの便から運転を取り止めました。また、県内のJR在来線はほぼ全線であす(30日)の始発から終日運転取り止めとなります。
船の便も欠航が相次ぎました。広島と松山を結ぶ高速船など、多くの便が運航を見合わせています。
一方、広島空港では…。
■羽田から広島に
「東京でインターンを行っていたのですが、30日までだったんですが前倒しになってしまってきょう帰ってきた」
広島空港発着の便は、きょう(29日)の夜から欠航が始まり、あす(30日)全日空では終日運航を取りやめるということです。
■庭田杏珠リポート
「ファミリープールでは台風の影響で、きょうから3日間休園が決まっています」
広島市中区のファミリープールはきょう(29日)からあさって(31日)まで臨時休園します。このほか、原爆資料館や安佐動物公園でもあす(30日)は臨時休業となります。また、カープはマツダスタジアムであす(30日)予定した試合について客の安全を考慮して中止すると発表しています。
広島地方気象台は午後、中国地方整備局などと合同で記者会見を開き、注意を呼びかけました。
■広島地方気象台 立神達朗 気象防災情報調整官
「30日から31日にかけ、警報級の雨になる可能性があります。土砂災害低い土地での浸水、河川の増水氾濫に警戒してください」
気象台は、事前にハザードマップで避難場所や経路を確認することや、雨や風が強くなる前、明るいうちに避難するよう呼びかけています。
(2024年8月29日放送)