【折り鶴プロジェクト】妹を思い続ける被爆者女性
広島テレビの被爆80年に向けた取り組み「ネバーアゲイン」「折り鶴プロジェクト」です。今も妹を思い続ける被爆者の女性です。
広島市内に住む被爆者の植田規子さんです。原爆の犠牲となった妹・睦子さんにお茶を供えるのが毎朝の日課です。
■植田さん
「妹がお水やお茶が飲みたかっただろうなと思って、毎朝お茶をあげます」
三姉妹の長女と二女。ふたりは今の県立広島皆実高校、広島第一高等女学校に通っていました。あの日、学徒動員で向かった場所が、二人の明暗を分けました。
■植田さん
「私は1.8キロ。しかも観音中学の建物で爆風がかなり防がれたと思うし、本当にいた場所がよくてラッキーだったと思う」
睦子さんは爆心地からおよそ700メートルの土橋地区で被爆。焼け跡から制服だけが見つかりました。
■植田さん
「妹と仲良しだったのよ私は。それが行方不明になってね、死んでしまってね、本当に私は悲しい。思い出すたびに泣ける」
折り鶴を折るのは久しぶりという植田さん。
■折り鶴完成
「できました。できましたよ」
折り鶴に込めたメッセージ。
■植田さん
「みんなが幸せにニコニコして暮らすのがいちばん。ご飯がおいしくて。ラッキーねえ、ラッキーねえ。みんながラッキーだといい」「ネバーアゲインつなぐヒロシマ」
【2025年1月24日放送】