【広島テレビ】有田アナが『アナたにプレゼン』! パリ五輪の出場をかけて広島から挑む! 県内最年長の中国電力・岡本直己選手
広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。今回プレゼンするのは、有田優理香アナウンサー。オリンピックのマラソン日本代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ」通称『MGC』に、広島県から最年長で出場する中国電力の岡本直己選手を紹介します。
「マラソングランドチャンピオンシップ」とは?
「マラソングランドチャンピオンシップ」には、指定の大会でタイムや順位などをクリアしたトップレベルの選手が出場し、一発勝負のマラソンレースに挑みます。2023年は10月15日に行われ、65人の選手が出場。2位以内に入れば、パリオリンピック日本代表に即内定します。一発勝負なので、当日いかに自分の力を発揮できるかという『調整能力』、さらには、選手同士で競り合う『スピード』であったり、一発勝負ならではのドキドキ感があります。前回大会の東京オリンピックの代表選考から導入されました。
広島からこの大舞台に挑む4選手を紹介します。中国電力の岡本直己選手。広島大学出身で中電工の相葉直紀選手、世界選手権の代表にもなったことがある二岡康平選手。2大会連続で出場するマツダの山本憲二選手です。
最年長で出場!中国電力の岡本直己選手
今回紹介する岡本選手は今回の出場者で最年長の39歳です。2007年に中国電力に入社して、15年連続でニューイヤー駅伝を走るなど、チームの大黒柱。マラソンでは、37歳で出場した2022年の大会で自己ベストを更新し、MGCの出場権を獲得しました。
■中国電力 岡本直己選手
「39歳で チャンスが巡ってくるとは思っていなかった。いよいよ今回が最後だと思って来年のパリ五輪絶対出たいという思いでやってきた。」
今大会をひとつの集大成とも捉えている岡本選手。年齢を重ねるごとに、すごみが増しています。フルマラソンのタイムが2時間10分切ると、エリートランナーの証「サブテン」とも言われますが、岡本選手は、35歳の時に出場した2020年東京(2時間8分37秒)。その後、36歳で出場した2021年びわ湖(2時間9分25秒)、37歳で出場した2022年大阪(2時間8分4秒)と自己ベストを更新。39歳でMGCの大舞台を迎えるが、衰えを全く見せていません。
13歳年下の中国電力の山口和也主将。まさに一言で、「尊敬!」 山口主将が小学生のころから、岡本選手は実業団で走っており、長く中国電力に所属し、憧れの存在だそうです。自分が小さい頃から中国電力にいるので、いるだけで安心感があるとのことでした。最年長の先輩がオリンピックに向けて頑張る姿というのは、チームにとっても良い刺激となっているそうです。
岡本選手の強さの秘密、ここにアーリー!!
岡本選手の強さのポイントは『マラソンは経験値』と『周りの支え』の2つです。まず、1つ目のポイント『マラソンは経験値』についてです。競技歴20年以上の岡本選手、実は陸上を何度もやめたくなったことがあり、2023年の夏は、暑さもあり、「MGC走れるのかな」と不安になる時もあったそうです。しかし、「こういう日はこういう日と、割り切ってリセットしよう」と、考えられるようになってきたのは、1本1本レースを走っている岡本選手だからこそ。長年、競技をしているので、自分自身を知り尽くし、良いところも悪いところも、その時の自分と対話できているというのが、岡本選手の強さです。
また、オリンピック経験もある佐藤敦之ヘッドコーチも、「本番に強い。勝負強い。それは、長年競技を続けているので自分を知り尽くしている。」と話しています。本当に自分をわかっている、自分だからできる練習を積んで、強くなってきたということです。
2つ目の『まわりの支え』。2019年に結婚した妻の存在が39歳になった今も、競技を続けられる原動力になっています。岡本選手は「アスリートなので、結婚して結果がでないと、周りから見たらどうしても奥さんのせいになってしまう。だからこそ、奥さんがいるから走れることにしたかった。自分が頑張ってきた。」と話しています。
岡本選手の1番好きなものは、妻手作りの「パン」だそうです。愛情をこめて作っていることが、岡本選手にも伝わり、強くなっているとのことです。
進化を続ける岡本選手の目標は「40歳でパリオリンピック」!凱旋門を走るイメージは、しっかりできているそうです。そして、コロナ禍だったこともあり、妻と新婚旅行に行けていないので、オリンピックでしたいということです。恩返ししたいと意気込む岡本選手、是非広島から応援しましょう!
【テレビ派 2023年10月10日放送】