新たに米軍弾薬庫近くの12地点で有機フッ素化合物指針値超え 東広島市が追加調査結果を公表
東広島市の井戸水から高濃度の有機フッ素化合物が検出されている問題で、東広島市は追加調査の結果を公表し、指針値の300倍となる数値が検出されたことがわかりました。
■東広島市 高垣広徳 市長
「目標値に比べれば300倍ぐらいのレベルの汚染が見つかっていた」
この問題は、2023年の調査で東広島市を流れる瀬野川周辺の井戸水などで指針値を大幅に超える有機フッ素化合物が検出されていたものです。
東広島市は1月、瀬野川と宗吉川、川上弾薬庫付近の水路など58地点で追加調査を実施。これまでに瀬野川沿いの3地点で指針値を上回ったことが分かっていましたが、今回新たにアメリカ軍の川上弾薬庫近くの12地点で指針値を超えたことがわかりました。
■久保田記者リポート
「米軍の川上弾薬庫から100メートルの地点です。このあたりの地下水を13地点調べたところ、12地点から指針値を超えた数値が出たということです」
そのうちの1地点から、基準の300倍の数値を検出したということです。付近の住民は…。
■住民
「こういう事態が何年前からあったのか、最近かがよくわからないので不安です」
市は住民に飲料水を配布し、井戸水を飲まないよう呼びかけています。また、希望者を対象とした健康診断の実施を検討するとしています。
(2024年2月22日放送)