能登半島地震の被災地で医療支援にあたったNPOの医師が活動報告 広島・神石高原町
能登半島地震を受け、約1か月間、被災地で医療支援などにあたった神石高原町のNPO法人の医師らが、町長に活動を報告しました。
神石高原町の入江町長を訪ねたのは、町内に本部を置くNPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」の稲葉医師ら3人です。
3人は1月2日から石川県珠洲市に入り支援活動を開始。6日には稲葉医師が、消防などとともに90代の女性が住宅の下敷きとなった現場に入りました。女性に点滴を打ちながら救助活動が続けられ、発生から124時間後、女性は救助されました。
■ピースウィンズ・ジャパン 稲葉基高 医師
「私が行った時には150人くらいの救助チームの方がそろって活動していた。(女性は)食事ができるようになったという風に私は聞いている」
救助活動のほか、診療でまわった避難所の状況、役場や病院が被災した中での自治体運営の厳しさについて報告しました。
■神石高原町 入江嘉則 町長
「(自治体などへの)支援者の支援が重要だと思うが、どういう風に考える?」
■ピースウィンズ・ジャパン 稲葉基高 医師
「私たちのような災害支援を生業にしているプロフェッショナルの人が早く現地に行って自治体を支える、自治体のスタッフの方を支えていく、サポートする。場合によってはナビゲートしていくチーム、外部支援の組織が必要」
現在も「ピースウィンズ・ジャパン」のメンバー約15人が被災地で物資や医療支援にあたっています。
(2024年2月8日放送)