×

台風10号 県内の梨農家が対応に追われる【徳島】

2024年8月28日 19:46
台風10号 県内の梨農家が対応に追われる【徳島】
台風10号に備え、梨の産地の徳島県鳴門市では農家が対策に追われています。

(フルールガーデンやまがた 山形龍生さん)
「秋月(梨の品種)といえば、この色で輝いているというか、綺麗な色ですよね」

鳴門市大津町にある農園では、台風の接近に備えて急ピッチで収穫作業を進めていました。

(フルールガーデンやまがた 山形龍生さん)
「台風が来て落ちてしまったら、A級で売れない。落ちたらC級・B級品扱いになり、値が下がってしまう。なので、落ちる前にすぐとっています」

山形さんの農園では、2023年には台風のため大きな被害が出ました。

「表面自体は大丈夫だが、中が触ったらぶよぶよに」

収穫間近の梨が落ち、品質が低下、格安で販売せざるを得ませんでした、被害は約500キロ。

2024年もまだ全体の6割ほどが熟しておらず、収穫できていません。

ある程度の被害は覚悟しています。

フルーツガーデンやまがた 山形龍生さん)
「全部無事は、多分ないですね。ちょっとした衝撃で落ちるので、軽く頭に当たるだけで落ちるので、(今回の台風で)100玉は絶対落ちます」

梨狩りなどの観光事業にも影響が出ています。

(フルーツガーデンやまがた 山形龍生さん)
「台風ということで、団体30人とかがキャンセルになっているので、ちょっと残念ですよね」

当然、週末は新たな予約も入らず、併設しているカフェや直売所も休業を検討しています。

このほか、28日は強風に備え、鳥よけのカイトをしまったり、ビニールハウスのシートを張り替えるなどの対策を行いました。

(フルーツガーデンやまがた 山形龍生さん)
「少しでも被害を防ぐための対策は今日明日にやっていく。対策しててもやられてしまったら、そこは仕方ない」
四国放送のニュース