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「事業承継」 地元の特産品やそれを作る技術を後世につなげる【徳島】

2025年2月18日 19:00
「事業承継」  地元の特産品やそれを作る技術を後世につなげる【徳島】
皆さん、「事業承継」という言葉を聞いたことがありますか。

徳島県内では、2021年以降、毎年200件から300件の中小企業や事業所が後継者問題などで休業や廃業に追い込まれています。

廃業の危機に迫られていた徳島県つるぎ町のある製麺所も、「事業承継」によって事業が継続されることになりました。

その製麺所の事例を、取材しました。



徳島県つるぎ町にある坂口製麺は、明治創業で半田そうめんを製造しています。

3代目の坂口照明さんは40年前に父から家業を引き継ぎ、素麺づくりに人生を捧げてきました。

しかし、坂口さんは3年前に病気を患い、体力的にもきつくなったことと後継者がいないこともあり、素麺づくりに未練はありましたが、廃業するしか道はないのかと諦めていました。

つるぎ町では25年前には40件ほどあったそうめん業者が、現在では20件ほどに減少しているという現実があります。

そんな中、坂口製麺に興味を示した一人の男性がいました。

母親がつるぎ町出身の郷司敦史さん(53歳)です。

昔から、ものづくりに関わる仕事をしてみたいと思っていた郷司さん、坂口製麺の廃業の話を聞きつけ、幼いころから慣れ親しんだ半田そうめんの味を絶やしたくないと、2023年に務めていた会社を辞め、坂口製麵の門をたたきました。

しかし、そうめん作りは簡単なものではありません。

1年間、見習いとして坂口さんから全てを叩き込まれました。

もともと器用な方ではないという郷司さんですが、努力を重ね、2024年10月に4代目として坂口製麺を引き継ぎました。


(詳しくは動画で)

最終更新日:2025年2月18日 20:31
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