「同じ公共交通担う者として」相次ぐ熊本市電トラブルにJR九州社員が安全教育講話
市電の運行トラブルが続く熊本市交通局で、JR九州の安全管理の担当者を招いた研修が行われました。
講師として招かれたのは、JR九州熊本支社安全推進室の中島正太さんです。中島さんは、九州新幹線の運転士を務めたあと、運転士の育成や安全運行のための指導を担当しています。中島さんは「お客さまの命、財産、人生を運んでいるということを忘れないで下さい」と呼びかけました。
■JR九州熊本支社安全推進室・中島正太さん
「パイロットだろうが市電の運転士だろうがお客さまにとっては何ひとつ変わらない存在だと思います。そういう仕事をしているということを今一度みんなで考えましょう」
そのうえで、運転士が指さしや声に出して安全確認を行った場合には、そうでない場合に比べてミスが起こる確率が6分の1に低下するというデータを紹介し、基本動作を継続して行うことの大切さを訴えました。
■出席した職員
「お客さまのことを考えて基本動作を繰り返し行っていくことをやっていこうと思いました」
■JR九州熊本支社安全推進室・中島正太さん
「JR九州と熊本市交通局同じ公共交通機関を担う者として、我々は共存していく立場です。お互い手を取り合って安全をしっかり考えて安全に安心してご利用いただける輸送機関でありたいということを認識してお互い頑張って参りましょうと」
熊本市交通局によりますと16日は30人近い職員が講演を聞き、他の職員についても全員に講演の様子を動画で見て貰うことにしています。