部活指導で「チキン」「しばくぞ」男性教諭を停職2か月 生徒アンケ―トで70種の暴言
部活動指導中の発言が暴言などに認定されていた熊本市立中学校の男性教諭が、停職2か月の処分となりました。
26日付けで2か月の停職となったのは、熊本市立中学校に勤務する53歳の男性教諭です。この教諭は昨年度、中学校の男子バレー部の顧問に就任して以来、複数の部員に対して「チキン」、「しばくぞ」などと発言したほか、新型コロナ感染から復帰した部員に対して、10分間にわたり強い言葉で「なんでかかっとや」などと責める発言など4件が体罰等審議会で「暴言等」と認定されました。
生徒たちへのアンケートなどによりますと、教諭は部活動の指導中に、プレーだけでなく、健康面などについても約70種類の暴言があったということです。教諭は熊本市教育委員会の聞き取りに対し、「部員を鼓舞するつもりだった」と概ね認めています。
この教諭は、2013年と14年にも、別の中学校のバレーボール部で指導中に平手打ちをするなどの体罰で、厳重注意と文書訓告を受けています。
熊本市教育委員会は、部活動中の体罰や暴言等が相次いでいることから、「体罰等の防止を周知するだけにとどまらず、有効な対策を学校に指導していきたい」としています。熊本市教委の懲戒処分は今年度あわせて5件となっています。