日米共同訓練で米軍のオスプレイが熊本を飛行 県内飛行は去年の墜落事故後初めて
7月28日から熊本県などで行われる日米共同訓練で、アメリカ軍の輸送機オスプレイが飛行することが明らかになりました。アメリカ軍のオスプレイをめぐっては去年、鹿児島県で墜落・死亡事故が起きています。
陸上自衛隊西部方面総監部によりますと、熊本県内では熊本市の健軍駐屯地、益城町の高遊原分屯地、山都町の大矢野原演習場で日米共同訓練が行われます。このうち大矢野原演習場では、アメリカ海兵隊のオスプレイ6機とアメリカ空軍のオスプレイが離着陸する予定です。
アメリカ軍の輸送機オスプレイをめぐっては去年11月、鹿児島県の屋久島沖で墜落事故が起き、乗組員8人全員が死亡しました。事故を受けアメリカ軍は、全世界に配備されるオスプレイの飛行を一時停止しましたが今年3月、日本国内での飛行を再開しています。アメリカ軍のオスプレイが訓練で熊本上空を飛行するのは、事故の後初めてです。
防衛省陸上幕僚監部は「事故を受けた安全対策を実施し、飛行の安全を確保していきます」とコメントしています。今回の日米共同訓練は、離島の防衛などを想定して行われるもので、日本とアメリカ軍を合わせて8900人あまりが参加する予定です。