【新知事直撃】選挙翌日にインタビュー 当選の木村敬氏が今後の県政を語る
■東島大デスク
Q.選挙翌日の25日朝から辻立ち。道行く人たちとはどういう話を?
■木村敬氏
「雨の日なので数は少なかったんですけど『がんばってください』とか『期待してください』とかありがたいお声をいただきました。私からは一緒に作っていきましょうねということを申し上げてみなさんからも『はい』と返事をいただいています」
■東島大デスク
Q.ワクワクドキドキとおっしゃっていましたが、熊本県民のワクワクはTSMC。まだ操業も開始していないのに期待値が。どうやって熊本県に地に足をつけたものにしていく?
■木村敬氏
「TSMCの投資の計画ばかりが明らかになっていますので、実感として沸いてこないと思います。一方で熊本は今若い起業家がいろいろなチャレンジをしています。新しいビジネスをしようという若い子たちを応援する中で『熊本に行けば新しいことができる』。また熊本のいろいろな人と人がつながれば面白いことができる。そこに半導体もしっかり入っていくことができればいいんじゃないかと思います」
■東島大デスク
Q.まずは人づくりからという考えですか?
■木村敬氏
「そうですね、最後は究極、人だと思っています」
■東島大デスク
Q.先日水俣病の判決もありました。大阪と含めて長期化は避けられない情勢だが?
■木村敬氏
「まだ裁判が選挙の途中でしたので判決の内容を子細理解していない点はご容赦願いたいと思います。これから県政のトップを担うものとしてしっかりと判決内容を精査して対応していきたいと思いますが、患者・被害者の方、これまで苦しんでこられた方にしっかりと寄り添った行政をやっていきたい思いです。ただ裁判ですのでお互いの主張を合わせながら良きところで判断を仰ぎたいと思います」
■東島大デスク
Q.木村さんは総務省出身ですので、国とどういう風に交渉していくのかが期待されるが?
■木村敬氏
「国と県と原因企業それぞれが責任を負うのが水俣病の前提の構図ですから、県は当たり前ですが逃げることは絶対にできない。加害責任の一端を担っているわけですから真摯に向き合っていくのは大事。一方で特措法の中では国がやるべきことをしっかりやってもらうのが大事なことですので、環境省にはしっかり物申していきたいですし、環境省って政府の中で立場が弱い所もありますので、やってもらうためにどうするかという信頼関係の構築も含めてやっていきたいと思います」
■東島大デスク
Q.県単独でなかなか解決できない問題が増えていますよね。地方自治・県の在り方みたいな大きな改革に今後手を付けていく意欲はありますか?
■木村敬氏
「県と市町村の在り方、または国と地方自治体の関係ですね。まずは私は県のリーダーとして、市町村との関係をきちんと縦割りにするのではなく、両方が持ち味を出し合う。そういう県と市町村の関係を目指したい。今人口減少の中で中山間地が人手不足や資源の不足がこんなにあるというときに県が乗り込んで支援してあげなければいけない。特に今回の球磨川の復旧復興は、熊本地震の時の熊本市内、益城町に比べると人口減少、中山間地の問題による経済の疲弊がありますので、しっかりと県が踏み込んでいく。県と市町村が連携して1+1が3とか5になるような行政を目指したいと思っています」
■畑中香保里アナ
「木村さんが力を発揮してくださることを期待しています。ありがとうございました。木村さんの知事としての任期は、4月16日から4年間です」