マンション建設現場の14階から転落し大けがベトナム元実習生が建設会社を提訴
熊本市の建設現場で転落し大けがをしたのは建設会社が安全配慮を怠ったことが原因だとして元技能実習生のベトナム人男性が損害賠償を求める裁判を起こしました。
損害賠償を求めているのは、ベトナム人の元技能実習生のディン・ヴァン・イーさん(39)です。
訴状などによりますと2021年8月、イーさんは技能実習生として働いていて熊本市のマンション建設現場の14階から転落し、一時、意識不明の重体になりました。
現在も左足などに神経障害があるということです。
イーさんは、佐賀県鳥栖市の建設会社に対して「転落防止の手すりを設置せず日本語が不得意な外国人労働者の安全教育を怠ったことが事故の原因」として、878万円あまりの賠償を求めています。
提訴を受け、建設会社の代理人は「訴状を受け取っていないのでコメントできない」と話しています。