【ドライバー不足】退職予定の自衛隊員が運輸業界体験 多くが二種や大型免許を取得済
ドライバー不足が全国で深刻化しています。
熊本県内では、バス大手5社の運転手が2015年度から100人以上減り840人になりました(2015年度 984人→2022年度 840人)。熊本市電は6月、人員不足のため減便に踏み切りました。また、熊本バスも7月22日から人員不足のため減便に踏み切ります。
こういう状況の中、退職予定の陸上自衛隊員を対象とした運輸業合同説明会・運転体験会が18日、熊本市北区の陸上自衛隊北熊本駐屯地で行われました。
説明会・運転体験に参加したのは、来年度までに退職予定の隊員約120人です。参加者は、北熊本駐屯地に集められた民間のトラックやバスを実際に運転しました。
■参加した自衛隊員
「実際に自分で体験できて、こんなものだと学べて、非常に良かったと思います」
■参加した自衛隊員
「自分たちが食べるものなどを運んでもらっていますので、自分がそれに携われれば良いかなと」
全国的に深刻な運輸業界のドライバー不足。そんな中、陸上自衛隊では隊員の多くが旅客の運送に必要な二種免許や大型車両の運転免許を取得していて、再就職の支援を希望する隊員のうち毎年1、2割が運輸業に就いています。
■主催した九州運輸局熊本運輸支局 岩本輝彦支局長
「自衛隊員は退職の年齢も比較的若くて、日々運転業務に従事されている。運送事業の運転者不足の解消につながるととらえている」
キャリアを生かし、「即戦力の人材」を目指す隊員と運輸業界とのマッチング。ドライバー不足の解消に期待がかかります。