惜しまれながら引退したSL人吉 人吉市は『実際にレールを走る』展示を計画
引退したSL人吉(2024年3月撮影)
多くのファンに惜しまれながら引退した「SL人吉」が、人吉市に里帰りすることが決まりました。
SL人吉は製造から102年を迎え、車体の老朽化などを理由に今年3月に引退しました。車体はJR九州から人吉市に無償で譲渡される予定で、市はその活用方法などを検討していました。
そして、人吉市が車両とレールの展示場所に決めたのがJR人吉駅の横にある駐車場です。人吉市は、ただ展示するのではなく、「動態保存」を検討しています。計画では、約60メートルのレールを設置し、その上を走る予定です。さらに、車体の分解や組み立てなどの見学ツアーも計画しているということです。
人吉市は、これらの事業費として国からの補助金8000万円を含む9000万円余りを6月の市議会に提案する方針です。可決されれば、SL人吉の誕生日、11月18日の一般公開を目指すということです。