山鹿市民医療センターが10年間で1647万円誤徴収 熊本市民病院は個人情報漏えい
山鹿市民医療センターは11日、過去10年間で総額1600万円あまりの誤徴収があったことを明らかにしました。
山鹿市民医療センターが誤って徴収したのは、一般病床が200床以上ある病院で紹介状がない初診の患者から徴収できる「選定療養費」です。病院では、2011年6月から1人あたり1500円の「選定療養費」を徴収していましたが、九州厚生局の指摘を受けて内部調査したところ、病床数の要件を満たしていないことがわかったということです。
誤徴収は、データが残る過去10年間でのべ1万100件、あわせて約1647万円に上ります。病院は患者に順次返還する方針です。
また、熊本市民病院は今年7月、看護師が患者に次回の診察の予約票を渡す際、誤って別の患者の電子カルテを印刷した紙を渡し、個人情報を漏えいさせたと発表しました。誤って渡した紙には患者の氏名や年齢、血液型、医師からの指導内容などが記載されていました。これらの内容は、国が定める「要配慮個人情報」を含むとして、病院は国の個人情報保護委員会に報告したということです。