ノリの出荷で独占禁止法に違反の疑い。処分を視野に県漁連などへの意見聴取へ。

有明海一帯でとれる養殖ノリは所属する漁協を通し、全て県漁連で入札されます。
しかし生産者に対しネットなどでの個人販売を認めず全て所属する漁協に出荷するよう文書で要請した疑いがあるとして問題視されていました。このため公正取引委員会は去年6月、この「要請」が自由競争を妨げるおそれがあるとして県漁連に立ち入り検査をしました。

その後公正取引委員会は調査を進め独占禁止法に違反する疑いが高まったとして、11月28日付けで県漁連に「排除措置命令」処分を視野に意見聴取を行うと通知しました。一方県漁連は「違反には当たらない」との認識を変えておらず、行政処分が出た場合は訴訟も視野に検討すると話しています。福岡と佐賀の県漁連にも同様の立ち入り検査があり、福岡県漁連は改善策を公正取引委員会に提出しています。