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「丁寧な説明や地域振興支援を」川辺川の流水型ダム 水没予定地の五木村が知事に要望

2024年2月6日 18:21
「丁寧な説明や地域振興支援を」川辺川の流水型ダム 水没予定地の五木村が知事に要望

球磨川の支流となる川辺川で計画されている流水型ダムについて、ダムにより一部が水没予定の五木村の村長らが6日、県庁を訪れ、蒲島郁夫知事に丁寧な説明や地域振興への支援を求めました。

県庁を訪れたのは五木村の木下丈二村長や村議会議員で、木下村長が蒲島知事に要望書を手渡しました。
■五木村 木下丈二村長
「これまでダム問題の犠牲となってきた五木村は、人口減少、また少子高齢化が急速に進むなど非常に厳しい状況にあります」

川辺川のダム建設をめぐっては、一度は白紙撤回を表明した蒲島知事が、熊本豪雨を受けて流水型での建設を国に要望。流水型ダムは普段は貯水しませんが、洪水調整で水をためた場合、五木村の一部が水没します。

要望書では、国や県に洪水や流木対策について住民の理解を得て進めることや、人口減少を踏まえ移住や定住、企業誘致への積極的な取り組みなどを求めています。要望を受けた4月に4期目の任期満了を迎える蒲島知事は。
■蒲島郁夫知事
「苦渋の決断をされた五木村の皆様を深く困惑させてしまったことに対して、改めて深くおわびを申し上げます。任期が満了した後も、五木村の振興が切れ目なく着実に進むよう財源もしっかりと確保しています」

蒲島知事は、県の最重要課題として取り組むとし、県が去年示した100億円規模の財政支援から50億円を五木村の基金として活用してほしいと話しました。

五木村はダム建設への賛否について、環境影響に加えて、村の振興に対する国や県の支援など要望書の回答を受けて議会と協議し、村民集会を開いた上で判断したいとしています。

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