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配管埋設の農道に149メートルの亀裂 農業用水路に被害 氷見市 能登半島地震

2024年1月15日 19:54
配管埋設の農道に149メートルの亀裂 農業用水路に被害 氷見市 能登半島地震
県内で震度5強を記録した能登半島地震の発生から2週間が経過しましたが、県内では今も、一部地域で断水が続いています。農業施設への被害についても明らかになってきていて、全容把握に向けた調査が15日始まりました。

氷見市では農業用水路での被害が相次いで確認されていて、県や農林水産省などがきょうから被害箇所の調査を始めました。

「40…50…65センチ、段差ね」

このうち、氷見市堀田の用水が流れる管が地中に埋められた農道では、149メートルにわたる亀裂のほか、65センチの段差ができたことが確認されました。

県高岡農林振興センター 渋谷章弘指導課長
「これまで氷見の方々が、一生懸命農業されて田んぼも守ってこられたので復旧して、稲作ができて秋の収穫につながればと思っている」

調査の対象は幹線用水路から末端用水路まで合わせておよそ1152キロに及びます。被害箇所は、これまでに51か所で確認されていますがさらに数が増える可能性があるということです。県などは1月中に調査を終えたいとしています。

一方、氷見市で、地震発生後から続いていた断水は。

清水万梨子記者
「地震から2週間が経った今も、市内には複数の給水所が設けられています。ただ、以前は行列ができていましたが、断水の解消が進み、きょうは人の姿はほとんどみられません」

地震発生後には市内の広い範囲で断水した氷見市。水道の復旧は進みましたが、15日午前11時の時点で、まだ350件が断水していて、市は市内での応急給水場所の設置を続けています。給水にきた人は。

「蛇口から出る水は、掃除にはいいかもしれないけど、飲むのはどうかなって。当分溜めといたほうが万が一のとき、また(揺れが)きたら困るなと思って溜めておこうかと思って(来た)」

氷見市によりますと、市内全域での水道復旧の見通しは、まだたっていないということです。

県内で避難所に避難している人は氷見市の2か所にあわせて38人、高岡市で3か所にあわせて24人です。避難が長期化する中、健康などへの影響が危惧されます。
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