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墓石倒壊や断水…地震の深い爪痕 氷見市 

2024年1月11日 20:01
墓石倒壊や断水…地震の深い爪痕 氷見市 

氷見市では様々な形で地震による被害の影響が出ています。

街なかの現状を取材しました。

地震により大きな被害を受けた氷見市。

地震の深い爪痕が様々なかたちで残ります。

およそ700年の歴史がある氷見市中央町の寺院では本堂の柱は傾き、鉄のパイプで補強を行っています。

被害はここにも。

平 百恵アナウンサー
「光禅寺の墓地です。こちら。地面が盛り上がっていて割れてしまっているのがわかります。これ、非常に危ないですよね。そして奥を見ますと、墓石が完全に下に落ちてしまって、向きが逆さまになっているものもあります」

市内の石材店は、墓の修理に関する問い合わせが相次いでいるといいます。

薮下石材店 薮下秀徳さん
「えらい電話が」

KNBスタッフ
「問い合わせは何件?」

薮下さん
「まだ数えてないけど、今一生懸命控えとるがですけど、5、60件は。まだまだ増えると思いますけど。墓地はね、もうどうにもならんいうか、手つけられん状態。墓を直すのは、全然目途がつかんね」

石材店も、石が倒れるなどの被害を受けました。

薮下さん
「どっから手をつけていいか分からんし、まだまだ仕事にはかかれないですね。うちの片付けだけで目一杯です」

佐伯翔太アナウンサー
「ここの壁と壁の間がはがれて・・・」

割烹 しげはま 一宮陸雄店主
「もとはピタッとなってた」

氷見市丸の内の「割烹 しげはま」です。

今回の地震で、建物と建物の間に隙間ができました。

発災当時の店内の様子です。

食器や皿は割れ、厨房は通路が見えなくなるほど物が散乱しました。

さらに、断水となったため魚の下処理や調理ができず、休業を余儀なくされていました。

水が通るようになったのは地震発生から1週間後でした。

割烹 しげはま 一宮陸雄店主
「最初は水が出ても生活用水だけの水で、飲用は控えてくださいとか言われたものですから、いくら綺麗な水でも、これを使って魚を水洗いして良いものなのか、お客さんに出しても良いものなのかというのが分からなかった」

その後、水質の安全が確認され9日から営業を再開しました。

しかし、店での断水は解消したものの、市の浄水場から供給される水の量には限りがあり、節水しないと他の地域での復旧に遅れが出ることから、最低限の使用に留めています。

割烹 しげはま 一宮陸雄店主
「せっかく氷見に来ていただいて、ケガして帰られるのが一番心配なので、それだけはないようにしたいと思っています。じっくりと時間かけるしかないかなと思っています」

氷見市では11日午前11時時点で1780世帯が断水しています。

地震から10日以上経ちますが、いまだライフラインへの影響が続いています。

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