発芽野菜の生産を引き継ぐ 射水市の新会社の思い
カイワレダイコンなどの発芽野菜を県内で唯一生産してきた射水市の農業法人は後継者がいませんでしたが、このたび設立された新しい会社が事業を引き継ぎました。新会社が目標とするのは地域と農業の活性化です。
射水市寺塚原の農業法人では、カイワレダイコンなどの発芽野菜を40年余りにわたって生産してきました。発芽野菜を生産する県内で唯一の農業法人でしたが、後継者がいませんでした。
この事業を引き継いだのが、射水市を拠点に社会課題に取り組む一般社団法人「とやまのめ」が設立した、シテンという会社です。
この会社の社員は、銀行員やSNSマーケティング、ユーチューバーなど様々な経歴を持つ30代前半の6人です。
シテン 中谷幸葉社長
「従来の考え方ではない、新しい異業種の自分たちだからこそできることがあると思いました」
年間の出荷量は現在の200万パックから1年後には倍増させる目標で、トマトやナシ、ブドウなどの生産の事業承継にも関わっていきたいとしています。
シテン 中谷幸葉社長
「最終的には、一次産業の学びの場を作りたいと思っています」
中谷社長は「販路の拡大にも取り組んでいきたい」としていて、売り上げの一部はまちづくりの活動に寄付する方針です。